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まっすぐに

【まっすぐに】Photo & Text by AKira TAKATA

2020年6月30日付けで一人のプロが引退されました。

その人は何事に対しても、いつも”まっすぐ”。

懸命にがんばる人は、身近な人から応援団になってゆく。

そんなモデルケースのようなプロでした。

 

海外戦にも積極的にチャレンジ。

海外戦のステージ1というのは、国別に与えられたシード枠から漏れたプレイヤーが挑戦します。

しかし強豪国からは「え、貴方がナゼここに?」というトップクラスや元世界チャンピオンも参加。

また「誰だよ、お前」的な無名の現地選手が強烈に強かったりすることも『海外あるある』で。

 

当然ながら通過するのはかなり難度が高く、時間と経費をかけてトライする気概だけでも評価に値します。

それを何度も繰り返すのは、プロの中でも本当に一握りのプレイヤーです。

参戦する各種の負担だけでも大変ですし、参加しても見返りの保証はないわけで。

 

今回、引退されたプロは、挑戦を繰り返した末に2012年の女子テンボール世界選手権で見事ステージ1を初突破。

そのまま本戦(ステージ2)も通過!

そして世界で9位タイという戦績を収められました。

そのベスト16で敗れた直後のシーンが今回の一枚です。

 

自身過去最高の景色を見た穏やかさも感じられます。

敗れた悔しさがまだ内側にこみ上げているのかもしれません。

もしくは、過去最大の収穫を先輩の言葉とともに噛み締めているのかな、とも。

 

木村真紀プロは常にまっすぐなので、笑っていても泣いていてもスポーツマン。

そんな爽やかさや清々しさが周囲の人やファンを惹きつけてきたと思います。

私もこの遠征時だけでも、何度も繰り返し感動させられました。

 

そして3ヶ月後には全日本女子プロツアーで公式戦初優勝を飾ります。

決勝戦の相手は、奇しくも画像右側に写っている梶谷景美プロ。

さらにその翌月には全日本選手権で日本人最高位の3位タイに入り大舞台で表彰台に立ちます。

※木村プロは通算3度全日本選手権の表彰台に上がった

 

これからの人生もきっと充実したものとされることでしょう。

そこには、常にまっすぐで、かつ明るい絵しか思い浮かびません。

たくさんの感動をありがとうございました!

 

※木村プロの引退表明Facebook記事は【コチラ】

※木村プロの(リモート)対談は【コチラ】(メガネの部屋番外編)

 

まっすぐに Photo Data

撮影日:2012年8月22日 ※女子テンボール世界選手権会場にて

撮影場所:ショッピングモール・ロビンソン(フィリピン・マニラ)

モデル:木村真紀プロ(左)と梶谷景美プロ(ともにJPBA)

撮影者:タカタアキラ




  • 2020年7月 3日(金) 10:15 by タカタ写撞部

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