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虚球新聞

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虚球新聞2020年2月11日 (火曜日)

虚球新聞
  • 211日 火曜日 
ふーるぷーる社
編集責任者:本局報道1班

TPOに合わせてキューは着替える時代に

「葬儀や法事に赤い靴を履いていく人がいますか?」

これは、とあるビリヤード場を最近引き継いだ3代目店主Aさんが発した嘆きの言葉だ。

その後もAさんは憤りと落胆を隠せない様子でまくしたてるように話を続け、特派員は相槌を打つ暇さえ与えられず、ただただ肯くしかなかった。

 

Aさんはビリヤード場で生まれ育った。

本人は東京でIT関連の企業に就職して働いていたが、父親が病で倒れたのを機に故郷である関西の地方都市に家族を連れて戻ってきた。

その2週間後に父親が他界したため、3代目として跡を引き継いだ。

 

その最初の大仕事が先代の追悼トーナメントの開催だった。

ポケットテーブル4台という決して大きくはないビリヤード場だが、長年通っている常連客が多く、先代が慕われていたこともあり、常連客だけでなく近隣の店舗に通うプレイヤーたちも集まった。

ほとんどの参加者は白いシャツに黒のスラックス姿。

御供えや香典を持ってくる者も少なくなかった。

 

だが、Aさんは参加者の一人(Bさん)を見て驚いたという。

「赤とピンクでしょうか? とにかく派手なキューを持っている人がいたんです。『この人は祝いの場だと思っているのかな?』と思いました。しかもキューケースも赤色で」

 

本紙では、そのBさんにも取材を試みた。

「先代にはビリヤードのイロハから教わって、本当にお世話になりました。まさか自分のキューやキューケースで息子さんの気分を害するとは思ってもいませんでした」

とても寂しそうにそう語るBさん。

悪意など微塵もなく、派手なキューとケースを買ってしまった自分を悔やみ責め続ける毎日を過ごしているという。

 

そんな話を聞きつけて、立ち上がった会社がある。

そして、キューのデザインに革命が起ころうとしている。

ラッピング・フィルム専門メーカーである有限会社近江シール(本社・近江ハ幡市)が発売を発表した『キュー・ラッピング』。

 

画像は痛ブロ(http://www.itasya-sticker.com/blogs/

 

さっそく、ふーるぷーる社は同社を訪れて、商品の概要について取材を行った。

キュー・ラッピングの概要は以下の通りだ。

「これまで軽視されてきましたが、キューのデザインはTPOに合わせて着替える時代の到来です。弔事であれば黒、慶事であれば紅白、パーティーならピンクや水色もいいでしょう」

近江シールの広報担当は鼻息荒く、記者にメモを取る間も与えず続けた。

「さらに学生の大会であれば、高価なカスタムキューはふさわしくありません。そんな時には既存のプロダクトキューに変身させることも可能です。また『下手なクセに高いキューを使いやがって』なんていう難癖をつけてくる人への対処としても使うこともできます。軽量フィルムですから、バランスや性能に影響もありません」

なお価格は8000円(税別)で黒無地のみ5500円(同)。

2年程度の耐久性が確認されているとのことだが、「一度はがすと再利用はできません」(広報)ということなのでご注意を。

 

今、キューが着替える時代が訪れようとしている。貴方のキューは場に合った色、デザインになっているのか、今一度チェックをしておくとよいだろう。

 

※本記事に多数の投書が寄せられています。一部を紹介いたします

「オークションで詐欺などに使われそうで心配」

「いつも『撞かせて』と言われて困っていたので地味なデザインに変えます」

「カラフルなボールもTPOに応じて見直すべきではないか?」

「元彼にもらったキューも着替えて使えるので嬉しいです」

「趣味の道具なので、放っておいてもらえませんかね」








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