パワハラ調査で実態が浮き彫りに
日本ビリヤード親交振興進行委員会(親振進)は、「スポーツ界のパワハラ問題が次々と明るみになる現状を踏まえ、早期発見と自浄作用を目指して」本格的な内部調査を行った。
調査はハラスメント行為が起こりやすいとされる女性選手と男性コーチを対象とし、ランダムに選出した選手とコーチ20組計40名全員から書面の回答を得た後に対面での聞き取りも実施。
その際に複数のカウンセラーとの面談も行われた。
「国内スポーツ界でもっともプレイヤーズ・ファーストであることを目指した」(親振進広報)という。
そして2カ月間の調査期間を終えて、親振進は調査結果を文書で発表した。
「この度の調査によって、ビリヤード界には体罰・パワハラが微塵もないことが確認されましたので、ここに書面を以て報告をいたします」
同時に『ビリヤード界に体罰はゼロ宣言』を同日付けで宣布した。

なお、ヒアリングの際に「悪寒(おかん)」、「体の震え」、「眩暈(めまい)」といった症状を訴える者が多く出たという。
これについて本紙で追跡調査を行ったところ、いずれも男性コーチ側に出た症状であったことが判明。
「(自分がパワハラを行うことを)想像しただけで恐ろしい」、「もし体罰をしたとしたら、私は無事ではいられないだろう」
アスリートが強いのか、はたまた女性が強いのか。今後もリサーチを続けていきたい。