ビリヤードの入門書としても活用されています。
毎回、ビリヤード雑誌のバックナンバーを一冊選んで、主な記事・企画を見ながら、ピックアップ記事を1本紹介していきます。「レッツ・タイムトリップ☆」
栄光の架橋とCUE'Sリニューアル
2004年7月
世の中のできごと
7日 THE YELLOW MONKEY解散
7日 Berryz工房『1st超ベリーズ』(1stアルバム)発売
7日 警察庁長官狙撃事件の容疑者逮捕(後に不起訴処分で釈放)
16日 性同一性障害特例法が施行
17日 アレックス・パグラヤンが9ボールの世界王者に
21日 サザンオールスターズ『君こそスターだ』(49thシングル)発売
21日 嵐『いざッ、Now』(4thアルバム)発売
22日 ゆず『栄光の架橋』(21stシングル)発売
30日 扇千景が女性初の参議院議長に就任
シリーズ2回目です。
今回はキューズがそれまでの『球’s』から「CUE'S」と改名してリニューアルした号から紹介いたします。
ビリヤード専門誌がタイトルロゴをリニューアル。
それだけで勢いを感じますが、ビリヤード場の軒数も、試合の開催数も、今と比較すると多い時代でした。
ちなみに2004年にプロ入りした選手の代表的なところでは、塙圭介、斎藤慎太郎、光岡純子、野内麻聖美、新保まり子。
なお2004年の7月には、ゆずの不朽の名曲『栄光の架橋』が発売されました。
ちなみに翌8月のアテネオリンピック体操競技で28年ぶりの金メダルを獲得した競技実況中に「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への架け橋だ」という名実況フレーズが飛び出して、この曲の知名度を高めたと言われています。
後世に残るであろう名作ですが、思わぬ追い風が吹いた格好ですね。
それでは本題、時は2004年7月へ。
当時の定価は990円で、裏表紙の広告は日勝亭で『ゴールドクラウンIV』がトップにあるあたりに時代を感じさせますね。(現在はVIを販売中)
特集は『人はなぜ、球を撞くのか?』。
これは10年以上経った今でも、十分に読み応えがあります。
いきなり最初のパートからとばしています。
「だから我々は球を撞き続ける」というテーマで、ワールドスターが13人登場して、10の質問に答えるという豪華な展開。
アール・ストリックランド、フランシスコ・ブスタマンテ、アレックス・パグラヤン、金佳映などなど。
個人的にはスト様の回答が響きました。
CUE'S Vol.59
記事チェック!
- 第16回北海道オープン 優勝:羅立文 準優勝:北谷好宏
- 目指せ! 14-1プレイヤー(後編) 監修:桧山春義
- 匠 知られざる職人道、その境地に迫る! 第1回 粕谷栄一(アダムジャパン)
- 第13期 球聖戦 球聖位決定戦 新球聖位・栗林達(西日本代表)、渡部純(東日本代表)
- Run & Run 西尾祐 & ミカ・イモネン
- “勝利”を呼び込むコンビ・キャノン 講師・監修:神箸久貴
ピックアップ記事!
STICKS&STONES #10『英国スヌーカー女王'Fisher'がアメリカ上陸
このコーナーは、連載のコラムです。
執筆を担っていたのは、ビリヤードに精通していて、かつ日本語で原稿が書けるアメリカ人ライター、トーマス・マーティン氏。
業界通のアメリカ人ならではの情報が満載です。
もう一人のフィッシャーとは、言うまでもなくケリー・フィッシャー。
今でこそ知らぬ者はいない世界のスーパースターですが、2004年の時点で知っていた日本人は、海外遠征をしていた選手を除けば、皆無に近かったでしょう。
フィッシャーがスヌーカーから転向した経緯や、本人のアメリカとの縁、そして当時の想いなどがしっかり描かれていて、その後の活躍を予想させる濃い内容となっています。
こうした記事は時間を経て読んでみると、一段とその価値の高さを感じることができますね。
もし入手可能でしたら、このリニューアル第1弾の号は特にオススメです。
ケリー・フィッシャーに限らず、現役のプレイヤーは全員が『栄光の架け橋』を渡ろうとしている人ばかり。
プロもアマも上級者も初心者も、誰もが上達の過程にいるのがビリヤード。
スーパースターが並の選手だった時代の記事を読むことができるのも、バックナンバーの醍醐味といえますね。
ちなみにこのコラムのサブタイトルは『プールシーンの現在、過去、未来を鋭く読み解くコラム』。
10年以上を経た今、ただただ肯くばかりです。
プレーバックのコーナーでは、過去の一時代、一冊、一ページにスポットライトを当てていきます。
- 2018年5月 3日(木) 01:11 by 事務局