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爽快! 東海ファンタジスタ
【爽快! 東海ファンタジスタ】Photo & Text by Akira TAKATA
今回は岩瀬賢吾、和田敏幸、稲川雄一(以上、年齢順)のプロが結成したチーム・東海ファンタジスタのデビュー戦について、回顧録的に記してみます。
10月7日、水曜日。
新名神高速道路の工事渋滞は、Googleマップも時間を読み違えるくらいに混雑していた。
愛知県に入ったあたりから雨が降り出した。
目的地は知多半島の南西部に位置する『オクトパス』。
前出の岩瀬プロが経営するお店で、カラオケやダーツ、ゲームコーナーも備えたアミューズメント施設だ。
私が到着した頃にはすっかり日は落ちていて、雨は本降りになっていた。
店内に入ると、3人は東京HOTSとのリモート対戦に向けて練習をしている。
準備をしながら岩瀬プロと話していると、そのプロ意識の高さに、こちらのモチベーションも上がってきた。
「自分たちは知名度も実力も足りていない。だからせめてユニフォームはカッコいいものを」
フットサルのユニフォームをベースに作ったシャツは確かにイカしていた。
「ブランズウィックVI(シックス)は(ポケットが)渋すぎるけど、やっぱり見栄えが大事だと思うから」
使用テーブルは、練習を見ていてもわかる渋さだ。
しかも外は無情な大雨。
3人がこれまでにプロ公式戦で獲ったタイトルは全部で2つ。
いずれもグランプリ・ウエストという西日本のタイトルで。
対する東京HOTS(大井直幸、土方隼斗、東條紘典(ケガで休場の高野智央のピンチヒッター)は3人で78個のタイトルを持つ最強チーム。
「東海は爪痕を残すことはできるのか?」
多くの視聴者がそう思ったに違いない。
稲川の安定感、和田の自信、岩瀬の矜持。
すべてが噛み合った。
展開も引き寄せた。
まるで球の神様が東海ファンタジスタのサポーターになったかのように。
まさにジャイアント・キリング。
デビュー戦で特大の金星。
まさしく『ファンタジスタ』なチームの戦いだった。

後からこの写真を見て、「うわ、強そう!」と思った。
「やっぱり勝者はいい顔をするなー」と。
いや、違う。撮影したのは試合前だった。
帰路も雨だったが、気分は晴れやかに。
爽快! 東海ファンタジスタ!!
また応援しがいのあるチームが誕生した。
※当日の試合映像はコチラ(東京HOTSチャンネル)から
爽快! 東海ファンタジスタ Photo Data
撮影日:2020年10月7日
撮影場所:アミューズメント オクトパス(愛知県美浜町)
モデル:東海ファンタジスタ(左から和田敏幸、岩瀬賢吾、稲川雄一)
撮影者:タカタアキラ
- 2020年10月16日(金) 15:47 by タカタ写撞部