ビリヤードをテーマにした写真をお届けするコーナーです。★毎週木曜日更新
2015年4月から月刊タカタ写撞部として始動し、2017年9月からビリヲカに移転し週刊コンテンツとして再始動。
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初優勝
【初優勝】Photo & Text by Akira TAKATA
今回は初優勝を遂げた瞬間の一枚と、勝率についてのお話をお届けします。
ビリヤードに限らず、競技の世界で勝つことは難しいものです。
それが優勝となると、果てしなく厳しい道のり。
例えばベスト16に残ったとして、単純に優勝確率は6.25%。
16回に1回。とてもシンプルな数字です。
しかしながら、これは机上の空論です。
それはベスト16に16回残ったから優勝できるかといえば、答えはノーだから。
その理由について、プロの世界で例えて書いてみます。
関東4強。最近、よく聞くフレーズです。
この中の2人を試合で連破する力(確率)がなければ、まず優勝はできません。
例えばグランプリイーストでは、昨年から現在までの10戦で、四天王以外で優勝したのは青木亮二ただ一人。
10戦でファイナルに進出した延べ20人を見ても、青木、小川徳郎、塙圭介の3人のみ。
四天王がいかに強くて、高くそびえる壁であるかを示すデータですね。
この関東の状況は特別だとしても、優勝確率が6.25%でないことは他のトーナメントでも同様です。
頭2つ3つ抜きん出た選手の優勝確率は、時に30%を超えることもあります。
すると「その他大勢」に残された確率は1%未満になることも。

写真は先の全日本オープンローテーション選手権大会でプロ入り初優勝を飾った小川徳郎プロ。
クールさを保ちつつ、でも歓喜と安堵の感情を表情から見てとることができます。
参考までにビリヲカの優勝確率予想(てだまくん1号)では、ベスト16の段階で16人中9位の3.63%でした。
超大型新人としてプロ転向を果たして1年と3ヶ月。
今回の初優勝がプロ人生のスタートラインなのかもしれませんね。
あらためて優勝おめでとうございます!
初優勝 Photo Data
撮影日:2019年3月17日
撮影場所:玉出ビリヤードACE(大阪市西成区)
モデル:小川徳郎プロ(JPBA)
撮影者:タカタアキラ
- 2019年4月19日(金) 16:04 by タカタ写撞部