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記録と記憶
【記録と記憶】
スポーツ界ではよく『記録』と『記憶』について話題になります。
記録が残すものであるのに対して、記憶は(人々の中に)残るもの。
今日はアマチュアポケット界における記録の話を少し連ねたいと思います。
ご存知の通り、先の茨城国体記念大会A級の部で、群馬県代表の米田允久選手が優勝しました。
株式会社三木のスタッフである同選手。
※本人の談話は【コチラ】(ビリヤードデイズ)
米田選手の優勝は、新しい記録を樹立しました。
実はアマチュアポケット界の全国大会(男子・女子それぞれの最上級クラス)において、群馬県代表の選手が日本一の座についたのが初めてのことでした。
今回、お届けした写真は、米田選手が優勝を決めるゲームボールを沈めた直後の一枚です。
重圧から解放された安堵感と、日本一の称号を手に入れた歓喜。
ふたつの感情が、沸き起こる拍手とともに入り混じった瞬間ではないかと推測しています。
記録はリアリズム、記憶は想像力も加味されて。
なお同大会女子の部では千葉県代表の佐原弘子選手が優勝。
佐原選手はこれでアマチュアポケット女子の全国タイトル4つのすべてを獲得しました。
これも史上初の快挙です。
ちなみに男子は現在6タイトルあり、喜島安広選手がすでに全冠を達成しています。
現存する大会を全制覇。グランドスラムと表現してよい快挙でしょう。
さて、今年のアマチュアポケット界の全国タイトルは残すところ一大会。
11月の2週目に名古屋で開かれる全日本アマチュアポケットビリヤード選手権大会(通称:アマローテ)です。
この大会はアマチュアタイトルの中で最古の歴史を誇る伝統の一戦。
そして今年は、大きな記録が樹立されるかもしれません。
それは史上初となる『関東勢のA級L級年間タイトル完全制圧』です。
これまで女子の部では2014年に1度だけ4タイトルを関東勢で独占したことがあります。
しかし男子の部では、そのような例はありません。
さかのぼれば『関西勢が独占』ということは幾度となくあります。
1994年には当時のアマチュア男子5大全国タイトルを大阪勢が独占制覇、ということもありました。
しかし2004年に(当時開催されていた)7大タイトルを西日本勢がすべて獲得したのを最後に、2005年以降は男子タイトルを関東勢が獲らなかった年は一度もありません。
これは東西勢力バランスの推移を記録が示しているといえるでしょう。
試しにアマローテが舞台を京都から名古屋へ遷した2006年以降の12回開催における優勝者の地域別データを出してみました。
A級は東海と関東が各5回、関西が2回。
L級は関西が8回、関東が3回、北海道が1回。
他の大会と比較すると、A級の東海勢とL級の関西勢の強さが際立っている点が大会の傾向といえそうですね。
さて、今年のアマローテはどのような結果になるのでしょうか?
スポーツの記録と記憶。まずは注目をするところから。
記録と記憶 Photo Data
撮影日:2018年9月23日
撮影場所:リバプール勝田(茨城県ひたちなか市)
モデル:米田允久選手(群馬県代表)
撮影者:タカタアキラ
- 2018年10月18日(木) 16:16 by タカタ写撞部