ビリヤードの入門書としても活用されています。
ビリヤードをテーマにした写真をお届けするコーナーです。★毎週木曜日更新
2015年4月から月刊タカタ写撞部として始動し、2017年9月からビリヲカに移転し週刊コンテンツとして再始動。
ビリヤード好きなプロアマ写真家のご参加をお待ちしています。
集中力
【集中力】写真・テキスト:野内麻聖美(JPBA)
どもども!JPBAのメガネプロこと野内麻聖美でーす!
「タカタ写撞部」2度目の活動報告に参りました♪
今回の被写体は西の先輩である高木まき子プロ。
ちょっとブレ気味でかたじけない。
でも前回はメガネiPhoneでの撮影でしたが、今回は立派なカメラをお借りして撮影しました。
まずはその辺りからご説明していきます。
お察しの通り今回も長文ですので、覚悟を決めてから読んで下され(笑)。
3月31日に京都にてプロツアーの予選がありました。
私は最終組の最終枠でしたが、会場のテーブル数の関係で、私の最終戦は翌朝に延期の可能性が高いと運営の方から言われました。
仮に延期にならなくても待ち時間が3時間前後あると言われたので、この間にいつも応援して頂いているファンの方とコミニケーションを取ろうと思い、観戦されていたその方の隣に座り、あれこれお話ししていました。
その方は立派なカメラをお持ちだったので「タカタ写撞部」に勧誘した後(笑)、「良かったら撮らせてもらえませんか?」とお願いしたところ快諾して頂き、カメラの操作方法を教えて頂きました。
カメラを膝に置いたまま撮影出来るという事に驚きながら、早速撮影させて頂く事に。
被写体は全て高木プロで、尚且つ構えていない写真ばかり撮影しました。
なぜ高木プロを撮影したのかと言うと答えは簡単、ファンだからです(笑)。
アマチュア時代からプレーも雰囲気もファンでしたが、同じプロになり人柄を知り、更に大ファンになりました。えへ。
ここからは高木プロに関するエピソードをいくつかご紹介します。
今から10年前のプロ5年目の時。高木プロの当時の専属店で「セントラルレディースオープン」という大会があり、ファイナルで対戦しました。
アウェイの中7先で1-4とリードされメガネタイムアウト。
その後ラッキーで7-4で勝利し初優勝しました。
ホームで格下の後輩に初優勝され当然悔しかったと思いますが、試合後笑顔で握手して下さいました。
そしてなんと! 翌日わざわざお祝いメールを送って下さったんです!
そこには「昨日は初優勝おめでとう! 本当にナイスプレーでした! 私も野内さんを見習ってまた頑張ります!」と、書いてありました。
普段から交流があってもありがたい事ですが、西と東という事で試合会場でお会いする程度のお付き合いだったので、驚くと同時に心から感動しました!!
もう完全にメガネの心を鷲掴み(笑)♪
ちなみにこの後7年間対戦機会がありませんでした。ビックリ(笑)。
それから直接私とは関係がないのですが、すごく印象に残っているエピソードがあります。
13年前のプロ2年目の時に、韓国のチャ・ユラムが一ヶ月ほど日本に滞在していました。
2010年アムウェイカップチャンピオンですが、もちろん当時はまだ無名の17歳でした。
私は何度か一緒に練習&食事をする機会がありすっかり仲良しに。
ある日一緒に焼肉を食べている時に「世界で一番好きな女性プレイヤーは誰?」と質問しました。
すると彼女は「タカギ」と即答しました。
今でこそYouTube等がありますが、ポケットが盛んではない韓国の無名の少女が高木プロを知っている事に驚き、「日本の高木プロ?」と聞くと「うん」と答えました。
「おお!私も大好きだよ!どういうところが好きなの!?」と聞くと「試合中のあの集中した表情や雰囲気が好きですごく尊敬している」と答えました。
「そうなんだー!じゃあ、今食べてるキムチと高木プロ、どっちが好き(笑)?」と聞くと、覚えたての日本語「ソリャナイヨ〜!」と叫びながら笑ってました(笑)。
同じ日本人、そして尊敬する高木プロの名前が即答で出てきて、とても誇りに思いました!!

今回の写真はまさに、ユラムが尊敬していると言った面がよく表れていると思います。
撮影時の試合状況は、予選敗者最終戦で大差でリーチをかけてからじわじわ追い上げられるという嫌な展開です。
今回掲載するにあたり、高木プロご本人にこの時の心境をお聞きしたところ「集中する、無になる」との事でした。
結果、高木プロの勝利でした。
試合中の集中した表情や雰囲気等は本当に格好良いですし、過去3度もランキング1位を獲得されている偉大な先輩ですが、常に謙虚で優しい方です。
私は昨年6月に膝の病気になり3試合欠場しましたが、10ヶ月経った今でも「膝はどう?重症だったからまだまだかかるでしょ?」と気遣って下さいます。
こんなに素敵な高木プロですが、最後の最後に悪口を(笑)。
実はなかなかの天然なので、人を笑顔にさせると同時にツッコミ疲れさせる天才でもあります(笑)。
集中力 Photo Data
撮影日:2018年3月31日
撮影場所:POOL BLOW(京都市右京区) ※全日本女子プロツアー第2戦にて
モデル:高木まき子プロ(JPBA )
撮影者:野内麻聖美(JPBA )
- 2018年5月10日(木) 12:00 by タカタ写撞部