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NBAルールとWPAルールの違いについて

※この記事は2010年4月時点に書かれたもので、その後にNBAルールがWPAルールに準拠する傾向にあり、現時点での情報と相違がありますことをご承知ください(2020.4月追記)

みなさんこんにちは。

今回はポケットビリヤードのルールについて考察してみたいと思います。

NBA(日本ビリヤード協会)では、NBAルールというものが制定されており、現在日本国内での唯一の公式ルールです。
ただ、ポケットのプロ団体であるJPBA(NBA傘下)では、NBAルールは使用されておらず、WPA(World Pool-Billiard Association)のルールを使用しています。
つまり、ポケットビリヤードでは、プロはWPAルールを、アマチュアはNBAルールを使用しているということになります。

NBAルールはこちら(ビリヲカページ内)
WPAルールはこちら(英文・外部リンク)

では、NBAルールとWPAルールの違いはいったいどこにあるんでしょうか?

NBAルールのポケットビリヤード競技規定 第1章 総則 第1条では「WPAの定める国際競技規定を準用する」とあり、基本的には大きな違いはありません。
またこの規定により、NBAルールに明記されていない点はWPAルールに従うと判断されると思われます。
しかし、いくつかの点で相違が見られるので、拙い英語力を駆使して英文のWPAルールと格闘し、NBAルールとWPAルールの違いを挙げて行きたいと思います。

まずは、日本独自のルールといえる「ダブルヒット」に関するルールがあります。
ダブルヒットとは、いわゆる二度撞きのことで、一度のショットで2回タップが手玉に触れてしまうことです。
WPAルールではもちろんファールですが、NBAでは「手球と的球の距離がチョーク1個分以下の場合は事前に宣言しておけば、二度撞きをしてもセーフとみなされる」ということになっています。

また、それに関連して、フローズン(完全に接触した状態)のボールに関しても違いがあります。
手球と的球がフローズンの場合、NBAではダブルヒットコールをしておけばどの方向にも撞くことができますが、WPAルールでは普通に撞けば常にファール(二度撞き)となってしまうので、「フローズンの場合のみどの方向に撞いてもセーフとみなされる」ということになっています。

つまり、国内では、アマチュアの試合ではダブルヒットコールが使えるが、プロの試合では使えない、ということです。

またバンキングも微妙に違うようです。

WPA
1.ロングライン(真ん中の線)を超えてはならないし、サイドクッションにあたってもいけない
2.反対側の短クッションには一度しか当ててはいけない(2往復はだめ)
3.ポケット内に残った場合も、短クッションの延長線を超えていてはだめ
4.片方の選手の球が反対側のクッションに当たるまでに撞き始めなかった場合、もう一度やり直し

NBA
1.ロングラインを超えなければサイドクッションに当たっても良い
2.2往復のバンキングでも良い
3.ポケット内に残った場合は、短クッションの延長線に近いものを勝者とする
4.片方の選手の球が反対側のクッションに当たってセンターに戻ってくるまでに撞き始めなかった場合、負けとなる。

NBAの4は厳しいですね・・・・・。


また、器具に関しては、NBAではキューの持込は3本までという規定がありましたが、2008年6月より、NBAからこの規定を削除するというアナウンスがありました。

次に、細かい点ですが一度落ちたボールをフットスポットに復帰する場合も少し違います。
NBAでもWPAでも、フットスポットにボールが置けない場合や複数のボールを復帰させる場合にはフットスポットとフットクッションの間に並べていきます。
しかし、フットスポットとフットクッションの間に置くスペースがない場合、WPAではフットスポットの上側に並べていくのに対し、NBAではセンタースポットに置くことになっています。
センタースポットも置けない場合はどちら側に並べて行くのかは明記してありません・・・。


次のページでは、それぞれの種目ごとのルールを見て行きます




  • 2020年4月26日(日) 15:01 by スタッフHD
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