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虚球新聞

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虚球新聞2014年12月15日 (月曜日)

虚球新聞
  • 1215日 月曜日 
ふーるぷーる社
編集責任者:本局報道1班

賛否分かれる新ルール

先ごろ発表されたらしい新ルールが、あまり知られていないという噂を聞いた。このままでは現場で混乱をきたしかねないかもしれない。という訳でふーるぷーる社が総力を上げて新ルールの実態に迫ってみた。

『新ルール2015』の目玉はコールショットに関する点だ。

従来のルールは、指定した以外のポケットに入った場合や、狙った的球以外をポケットした場合、いわゆるフロックが無効となるため、偶然性に左右されず実力を競い合えるものとされてきた。

しかし、失敗をした結果、セーフティのような形でターンするなどのケースもあり、「ミスをした選手が有利になるのは腹立たしい」という不満の声も上がっていた。

そこで日本撞球規則制定機構が「世界初の画期的かつ斬新にして合理的な上に公平でもってスリリングそして時間短縮に役立つ」と太鼓判を押して定めたのが、今回の新ルールだ。

それでは再現VTRとともに、新ルールのポイントを見てみよう。

 

 

~~ 新ルール『ダウト』劇場 ~~

 

※この物語はフィクションであり、実在の人物や団体等とは一切関係ありません

 

 

某トーナメントの決勝戦。フォーマットテンボールの9ゲーム先取バンキングに勝ったのは田中。ブレイクで7番イン。相手の青木は背筋を伸ばしてテーブルを見つめている。

 

田中「1番コーナー」
レフリー「イエス、1番コーナー」
青木「・・・・・・」

 

1番が入る。しかしクッションの出が悪く、2番へのポジションはちょっと短いか?

 

田中「2番、コーナーバンク」

青木「ダウト!」

レフリー「2番にダウト」

 

苦笑いをする田中。ざわめく観客席。『お静かに!』の看板を掲げるビキニ姿のラウンドガール。

 

田中のバンクは短くはずれ、青木のダウトは成功。スコアは青木1-0田中に。

残った配置は難しく、辛うじて見えてはいるが、狙えるのは難しいタテバンクか?

青木「2番セーフティ」

田中「ダウト!」

レフリー「2番セーフティにダウト」

 

青木のセーフティは手球が少し転がり過ぎたのか、遠いカットながら2番はコーナーポケットを狙える位置に。この時点でセーフティの成否は未決のためスコアは変わらず青木1-0田中。

 

田中「2番コーナー」

青木「ダウト」

レフリー「2番にダウト」

 

苦笑いをする田中。どよめくスタンド。『お静かに!』のプラカードを持って客席を回るビアガール(通称:バドガール)。

 

2番はわずかに薄く逸れて、手球は反対側の短クッション際で6番にタッチ。ツーウェイのショットであったと思われるがコールが優先されるため、ここで田中が発したセーフティに対するダウトミスと青木が申し出た2番シュートに対するダウトが揃って成立し、スコアは青木3-0田中。

 

そして隠れた2番を前に長考する青木。入念にクッションを計り、出した結論は「2番セーフティ」。すかさず「ダウト」を入れる田中。

 

しかしクッションから薄く当てにいった手球は当たらずファウルとなり、田中のダウトが成立してスコアは青木3-1田中。

フリーボールから2番を狙う田中に対してダウトのコールはなく、そのまま取り切った田中が1ラック目を終えて、スコアでは3-2と青木がワンポイントリードした。オープニングから1ラックで5点というビッグイニング。果たして勝負の結末はいかに!?

 

このゲームを決めたのは、4ラック目の5番。土手撞きのロングで狙った田中に対して青木がダウトをかけ、このショットを決めた田中が、9-8のスコアで同大会6年ぶり2度目の優勝を飾った。公式記録では田中の5番シュートがゲームボールの扱いとなる。

 

これが新ルールの輪郭を示す試合経過だ。ちなみにファイナルの所要時間はわずか22分。日本撞球規制制定機構は「このルールを採用すると、レベルに応じた楽しみ方ができ、初心者でもスピーディに決着がつくので、自信を持って世界中に浸透させていきたい」と意気込む。

 

しかし選手の間では、早くも新ルールに「ダウト!」の声が上がっているという。

 

※「ダウト」ルールが採用されていない大会もあります。またこのルールに関するトラブルについて一切の責任を負うことはできませんのであらかじめご了承ください








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